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その家電、何年使っている?買い替える理由や絶好のタイミングとは?(前編)

こんにちは、みんなの暮らしを電気のチカラで応援する「まちエネ」です。

私たちの生活において、電気があること、そして、生活のさまざまなことを助けてくれる家電が使えることは、当たり前になっていますよね。

そんな「便利で快適」を支えてくれる家電ですが、テレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどにはそれぞれ“寿命”があります。とはいえ、たとえ寿命間近だったり、多少それを超えていたりしても、「まだ動いているから買い替えなくて大丈夫だろう。」とか「家電を買い替えるって、家計に響くからなぁ。」と思いがちなところも。

ただ、それらを買い替えるタイミングの先延ばしは、結果的に高コストになる原因にもなるようです。では、どのようなタイミングが家電買い替えのベストタイミングなのでしょうか?


ご自宅の家電、何年くらい使い続けていますか?


みなさん、ご家庭にある家電のなかで最も“古株”のものを思い出してみてください。

ある人は、冷蔵庫かもしれませんし、またある人は洗濯機やテレビ、エアコンを思い起こすかもしれません。

一般財団法人家電製品協会が、2018年9月に作成・発表した「家電製品使用年数調査報告書」によると、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エアコンの平均使用年数は次の通りだったそうです。

<内閣府 2018年3月(※1)>

  • 冷蔵庫 :12.2年
  • 洗濯機    :10.8年
  • 掃除機 :8.4年
  • エアコン:13.6年

みなさんも、ご自宅の家電をおおよそ同じくらいの年数、使ってこられたのではないでしょうか?

他方、家電のなかには、経年劣化によって思わぬ事故を引き起こすものもあります。そのため、2009年4月以降に製造された扇風機、洗濯機(洗濯乾燥機を除く)、換気扇エアコン、テレビには、「設計上の標準使用期間」と「経年劣化についての注意喚起」等の表示が義務付けられるようになっています。※2

なお、ここで示されている「設計上の標準使用期間」は、一定の条件下で家電を使用した場合、経年劣化があったとしても、安全に支障なく使用できる期間を指しています。それ以外の条件下だと早く劣化したり安全に使えなくなったりする場合もあります。

「まだ使える」と「暮らしを快適にしてくれる」はちょっと違う


家電の進化のスピードは早く、数年経てば驚くような機能が付いて、エネルギー効率もよくなります。そのため、長く大切に使うことが必ずしも「いいこと」であるとは限らないと言えます。

たとえば、冷蔵庫。以前購入した時は夫婦二人暮らしだったけれど約10年のうちに家族が増えた、としたらどうでしょうか? 「まとめ買いした食材をたっぷり収納する必要がでてきた。けれど、まだ使えるから冷蔵庫の買い替えはしていない。だから庫内は絶えずパンパンの状態!」という場合があるかもしれません。

こうなると、冷蔵庫は「中の食材をちゃんと冷やそう!」と、過稼働ぎみに。また、目的の食材を探すために長く冷蔵庫を開けっ放しにするため、より多くの電気を消費することになるかもしれません。あるいは、「平日は料理をする時間が取りづらいから、週末に下ごしらえやおかずを作り置きできるよう食材を保存できるスペースがほしい…。」といった、暮らしのニーズを叶えることも難しくなると想像できます。

洗濯機も「家族が増えて洗濯する量が増えた。1日に2回も洗濯機を回すのは、手間と時間がかかるから、容量の大きい洗濯機で1回で済んだら良いのになぁ。」とか「朝は慌ただしくて干す時間が取りづらいから、乾燥機能付きだと良いのになぁ。」といった希望が出てくることが考えられます。

しかし、そうした暮らしの中のモヤっとした思いを抱きながらも、「いま使っているものが壊れていないのに買い替えるのもなぁ。」という気持ちから、買い替えに踏み切らないご家庭もあるでしょう。

ですが、冷蔵庫や洗濯機のケースで挙げたような「ちょっと我慢すればいいけれど、何かと不便だな・・・。」という状況は、「生活を快適に、便利にしてくれる」という家電の役割が果たせなくなっている状況とも考えられます。

家電に担ってほしいことをおまかせする「スマートな家事」ができるように環境を整えて、自宅で安らぐ時間を増やすというのは「家電を買い替える理由」になるのではないでしょうか。

前編では、安全面や生活の快適さから、家電を長年使用し続けることが、必ずしも良いとはいえないということをご紹介しました。次回、後編では、家電を買い替えにおすすめなタイミングについてご紹介します。


<参考>

※1 内閣府「消費動向調査」データによる家電製品使用年数調査報告書(2017年度版)2018年9月

※2 電気用品安全法の「電気用品の技術上の基準を定める省令」

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